ブラケットワイヤー矯正

メタルワイヤー矯正で歯をキレイに

エッジワイズ装置とは

今まで、銀色の金属を歯に装着して、矯正している方を見たことあるのではないでしょうか。
歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを使用して歯列矯正していく装置のことを、エッジワイズ装置といいます。
エッジワイズ装置は、細かいところまで調整することが可能で、歯に対しての矯正力が強いのも特徴です。
装着期間人によって多少異なりますが、2年~2年半くらいが目安と言われています。
エッジワイズ装置は目立つというデメリットがありましたが、近年では目立ちにくいような素材を使った装置も出来ました。
ブラケットやワイヤーを用いた装置は、どのような原理で歯を動かしていくのか、また種類や素材についてまとめてみました。

ワイヤーの力で歯を動かす

ワイヤーを使った歯列矯正は1970年ごろから行われてきました。
当時は、今よりももっと金属の面積が広く、目立っていました。
この方法は、奥歯の第一大臼歯を支点にして、歯を動かしていきます。
まずは、歯のデコボコを大まかに整えてレベリングしていきます。
第一大臼歯にバンドを装着して、チューブを外れないよういロウ着していきます。
奥歯から犬歯、そして前歯まで順番にワイヤーの引っ張る力や、元に戻ろうとする力で移動させていきます。
1本1本確実に動かしていくので、仕上がりはとてもキレイになります。

歯は、歯根膜という繊維の膜で覆われています。
矯正装置で力が加わると、引っ張られる側は縮み、反対側は伸びてしまいます。
歯根膜は左右の真意の幅をもとに戻そうと働きます。
縮んでしまった側は、破骨細胞で顎の骨を溶かし、反対側は骨芽細胞によって新しく骨を作るのです。
こうして徐々に歯が移動していくのです。

メタルブラケットタイプ

矯正器具の中で最も一般的なものがメタルブラケットタイプです。
金属のため、丈夫に作られており、多くの症例にも対応しています。
他の装置に比べて値段も安く。治療費を抑える事が出来ます。
それぞれの歯に、ブラケットを装着して、メタルワイヤーを通すため、見た目はかなり目立ちます。
遠目で見ても矯正具を付けているという事が分かります。
自分で取り外すことも不可能なため、矯正が終わるまではずっと装着しなければいけません。
歯の表面に金属を付けることで、食事の際に、食べかすが溜まりやすいのも特徴です。
虫歯や歯周病になるリスクも高くなるので、きちんと歯磨きなどのメンテナンスをする必要もあります。

ホワイトブラケットタイプ

構造や、矯正方法はメタルブラケットと同じですが、ブラケットの素材が金属ではありません。
金属の代わりに、セラミック(陶器)プラスチック(樹脂)や、人工サファイアで作られたブラケットを使用しています。
全体的に金属に比べて少し大きいですが、色が歯に近いため目立ちません。
ただ、矯正力に関しては金属に比べて少し劣ることもあるようです。
ワイヤーに関しても、白色にコーティングされたワイヤーがあります。
白いブラケットと併用して使うことで、より目立たなくなります。
ただ、コーティングされたワイヤーを使用すると、セラミックブラケットとの摩擦が大きくなるため、歯の動きが少し遅くなります。
メタルワイヤーと比較して料金も少し高くなっています。

お洒落なカラフルブラケットタイプ

とにかく目立ちたい!
そんな方におすすめなのが、矯正具の周りにカラーゴムを装着する方法です。
実は、カラフルなブラケットが存在しているわけではなく、ブラケットの部品の一部を変えることでカラフルに出来るのです。
一般的なワイヤー矯正のブラケットの周りには、目立たないような透明のモジュールと言われる輪ゴムを使用しています。
これをカラフルで可愛いカラーゴムに変えているのです。
日本よりも、歯列矯正の文化が進んでいる海外の方が人気のようです。
近年ではハロウィンやクリスマスのイベントに合わせて、矯正具をデコレートしている人達も多くいます。
マイナスのイメージが強かった矯正が、お洒落の1つとして楽しめるのは素敵なことです。
ブラケットの周りに、カラフルなゴムを装着するだけなので、歯列矯正に関する効果などは通常の矯正と何ら変わりはありません。
歯医者で交換をしてもらうのですが、1か月に1回、装置の調整の際に交換してもらうことが出来る。
メリットとしては、色の組み合わせを変えることが出来るので、モチベーションが上がり、お洒落を楽しむという事が出来ます。
後、他人に覚えてもらいやすいという点もメリットかもしれません。
デメリットとしては目立つ、交換が面倒という点ですが、お洒落を楽しんでいる方には関係ないかもしれません。

信頼できる歯列矯正

エッジワイズ装置を使用した矯正は、歴史も長く、確実な矯正方法の1つです。
近年マウスピースを使った矯正方法が人気になってきています。
ただ、マウスピースを使った矯正では、動かせる範囲が限られているため、ブラケットやワイヤーを併用して治療を行うことも多いのが現状です。
装置も以前に比べ、少しずつ小型かされ、目立ちにくくなってきています。
ワイヤーやブラケットを歯の内側に装着する舌側矯正は、近くで見ていても分かりません。
舌側矯正に関してはまた別も機会に詳しく説明していきいと思います。
是非、これから歯列矯正をしようと思っている方の参考になれば幸いです。