インプラント

インプラントを撤去した理由3選

インプラントを入れたが合わなかった

何十万と高いお金を払っていれたインプラントを撤去する人が増えています。
インプラントは入れるのも大変ですが、撤去するのにも費用と時間がかかります。
そして何より抜いてしまった歯はもう二度と戻っては来ません。
インプラントは撤去出来ますが、長い年月使用していた物だと、あごの骨にしっかり馴染んでしまっているため、骨も一緒に削らなければいけません。
撤去する際のリスクもあるのです。
一度入れたインプラントを一生使うのが理想ですが、撤去をするという道を選んだ人もいます。
どのような理由で撤去に至ったのかまとめてみました。

アレルギー症状が出てしまった

インプラント治療は、あごの骨に直接アンカースクリューを打ち込み土台を作ります。
このスクリューは医療用チタンで作られているため、骨と同化していき、固定されていきます。
チタンは体に馴染みやすく、安全な金属と言われています。
人間の骨にも同化しやすいのが特徴です。
歯科医で使われる医療用チタンは、金属アレルギーの元となる金属イオンが溶け出さないというメリットがあります。
そのため、アレルギーがある方でも安心して治療をすることが出来ます。
ただ、稀に身体の中に異物を入れることでアレルギーが出てしまう人もいます。

敏感な方であればこのチタンでさえ異物と感じてしまい、アトピーの症状やアレルギーの症状が出てきてしまう人がいるようです。

インプラント周囲炎になってしまった

実はインプラントを入れることで、インプラント周囲炎にかかりやすくなってしまいます。
インプラントの撤去で一番多いのが周囲炎で歯がぐらついてしまったという理由です。
主な症状は、歯周病と変わらないのですが、インプラントをしている方は自覚症状があまりないのが特徴です。
自覚症状がないので、気が付いたらあごの骨が侵食されていたという事もあるようです。
実際にインプラント先進国のスウェーデンでは4人に1人の割合で周囲炎になってしまっているようです。
予防のためには、定期的なメンテンナンスが必要ですが、だんだん面倒になってきてしまいます。
現状、インプラント歯周炎の治療法は確立されていません。
歯周病であれば、周囲病変のプラーク(感染)を取り除くことで治療が出来ますが、インプラントのようにネジ状になっている物のプラークを全て取り除く事が出来ないです。
そのため、周囲炎がひどくなった場合は、インプラントを撤去しなければならないのです。
インプラントを撤去するとなった場合、骨を削っていくのですが、埋まっている場所の近くに動脈があります。
下手をするとかなりの出血が起こる可能性があることから、歯医者では撤去を行っていないこともあるようです。
ひどい場合は、しびれが残るという事もあるようです。

インプラントが破損して折れてしまった

インプラントの上部構造の被せものが壊れた場合であれば修復は可能です。
ただ、歯に過度な力がかかってしまった場合や、日常的な歯ぎしりなどで、インプラントの土台本体が壊れてしまう事が稀にあります。
インプラント本体が破損してしまった場合、残念ながら手術をして撤去しなくてはいけません。
この他にも、あごの骨が薄い状態でインプラントを打ち込んだことで、インプラントがずれてしまうという事もあるようです。
インプラントを入れる際に、骨の密度や状態をしっかり確認していなかった事が原因です。
値段相応ではないですが、インプラント治療にも相場というものがあります。
数年前に、安いインプラントを使用することでトラブルが起こった例もありました。
安ければ悪く、高ければ良いというわけではないですが、信頼できる歯科医に治療をしてもらえるかという事が大事になってきます。
ちなみに、インプラントの撤去費用は保険適応内となることが多いです。
歯科にもよりますが、1,000円~4,500円くらいで撤去してくれる場合が多いです。(検査費用、麻酔代、投薬は別料金)

インプラントを撤去出来る歯科が増えている

以前までは、歯科ではインプラント撤去のリスクがあるという点で、大学病院を紹介してくれる歯科医がほとんどでした。
入れるのは簡単ですが、撤去するのが難しいのがインプラントなのです。
ただ、最近ではインプラントを撤去出来る歯科医も増えているようです。
一生物とうたっているインプラントを撤去出来る歯科医が増えるというのもおかしな気がしますが、それだけ撤去にも需要があるのでしょう。
時間も費用もかかったインプラントを、撤去するのは非常に残念でしょう。
インプラント治療の後に多いトラブルとして、インプラントのぐらつきというのがあります。
あごの骨とインプラントがきちんと結合されなかった理由として、術後に細菌に感染してしまったという事が多いようです。
これらは、インプラントを治療した医師の技術の差によっても起こりうることです。
事前の診断の甘さや誤りが招いてしまった結果でもあります。
インプラントには高い技術と、知識がいります。
安心して任せることが出来る歯科医を見つけることが一番大事なのかもしれません。