すきっ歯を歯列矯正でキレイにしたい!
歯と歯の間が空いている「すきっ歯」は歯列矯正でキレイに改善することが可能です。
すきっ歯は専門的には、空隙歯列とも呼ばれています。
その中でも上部の前歯の隙間が空いていることを正中離開と呼びます。
すきっ歯の改善方法は大きく分けて2つあります。
まず1つ目が、被せものをしてあげて、隙間を埋める方法です。
歯列矯正に比べて、コストも抑えることが出来て、治療の日数もほとんどかからないのですぐに改善したい方にはお勧めです。
そして2つ目が、金属のワイヤーやマウスピースを使った歯列矯正です。
被せものに比べて、コストと日数がかかりますが、重度のすきっ歯でもキレイに改善することが出来ます。
自分に合う方法は、歯の状態を見て判断していきます。
それぞれのメリットとデメリットを知って、すきっ歯を改善してみてください。
隙間を埋める補綴治療
歯の隙間を埋める治療のことを、補綴(ほてつ)治療と言います。
主に、前歯の隙間が空いている正中離開の場合であれば被せもので対応できることもあります。
隙間が広すぎる場合は、不格好になってしまう可能性もあるので歯の大きさや、隙間の広さで可能か判断します。
被せものの素材がプラスチックか、セラミックかでも金額に大きな差がでます。
メリットとしては、治療後すぐに見た目が変わるという点が挙げられます。
すきっ歯の治療の場合、一度矯正しても後戻りしやすいと言った性質があります。
隙間を埋める補綴治療であれば、後戻りの心配もする必要がありません。
ただ、デメリットとして歯を削らないといけません。
一度補綴治療をしてしまうと、被せものとは一生の付き合いになっていきます。
そして、選ぶ素材によって耐久年数というものがあります。
セラミックであれば数十年もちますが、プラスチックだと1年前後で変色が始まり、耐久年数も5年ほどです。
プラスチックは変色してしまうとホワイトニングなどで白く出来ないので長い目を見ればセラミックの方が良いかもしれません。
歯列矯正で隙間を埋める
私はすきっ歯で悩んでいる方には歯列矯正をお勧めしています。
料金はかかりますが、歯を削る必要もありませんし、仕上がりはキレイです。
それにすきっ歯の治療は、出っ歯などに比べて矯正期間が短いのも特徴です。
デメリットである後戻りに関しては、歯列矯正後も固定させるためにリテーナーを使用することで後戻りを防ぎます。
前歯だけの隙間を埋める場合であれば、部分的な歯列矯正もありますが、多くの方がすきっ歯以外にも歯に問題を抱えています。
歯が生える位置がずれていたり、ねじれて生えている場合が多いので、マウスピースで歯列を全体的に調整するのがおすすめです。
マウスピースの場合、目立たないのでストレスも少なく矯正治療を進めることが出来ます。
歯が小さくて矯正で移動させても隙間が出来る場合は、補綴治療も併用することもあります。
医者の判断でベストな提案をしてもらい、どの方法が自分に合っているか一度相談してみるといいでしょう。
すきっ歯を放置しておくと
すきっ歯は放置しておくと、虫歯や歯周病などのリスクが上がります。
隙間が多い場合、食べかすが詰まりやすくなったり、磨き残しが出きてしまいます。
歯に隙間が多いため、発音時に空気が抜けやすく、滑舌も悪くなってしまいます。
「さ行」と「た行」の発音がしにくくなる傾向があり、隙間を埋めてあげることで改善されていきます。
そして、何より隙間が空いているということで見た目にコンプレックスを抱えている人が多いです。
歯列矯正でキレイな歯並びを手に入れることによって、自分に自信を持つこと出来ます。
外見的な変化もそうですが、歯をキレイに整えることで内面にも磨きがかかるのです。
歯は一生ものです。
早めにキレイにすればするほど、得られるメリットも大きいのです。
すきっ歯の原因は遺伝よりも生活習慣
子供の頃のすきっ歯はかわいいものですが、大人になっても歯に隙間があるとあまり印象は良くありません。
すきっ歯は顎の大きさと、歯の大きさがアンバランスになってしまうことで隙間が出来てしまいます。
親からの遺伝によって、すきっ歯になってしまうと思っている方も多いですが、遺伝によるすきっ歯は約3割と言われています。
残りの7割は生活習慣によるもので歯に隙間が出来てしまっているのです。
虫歯や歯周病の進行によって、歯が溶けてしまい隙間が大きくなることもあるのです。
毎日歯をしっかり磨き、歯医者で定期的にメンテナンスをしてあげることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことが出来ます。
結果として、すきっ歯になる事も防ぐのです。
日常的な習慣として、歯を舌で前に押してしまうクセがある人も、すきっ歯などになりやすいと言われています。
自分で癖を直すのは難しいですが、早いうちに改善することが出来れば、すきっ歯や出っ歯などの症状が和らぐこともあります。
ただ、大人になってから生活習慣を良くしても、すきっ歯はほとんど改善されません。
根本的な改善は、歯医者や矯正歯科に行って治療を行うことをお勧めします。