リテーナーはいつまで装着するのか
歯列矯正の治療が終わって、装置が外れたあとリテーナーというものを装着します。
リテーナーとは、矯正直後の動きやすい歯が戻らないように固定してくれる装置です。
実際に、私も中学生から高校生にかけてワイヤー矯正をしていました。
矯正直後はキレイな歯並びを手に入れることが出来ました。
しかし、リテーナーの装着を怠っていたため、前歯が再び出て来てしまいました。
リテーナーは1年~2年ほど装着するように言われることもあれば、一生付けないといけないという事も聞いた事があります。
私の後戻りに至った体験談と、リテーナーの装着期間について実際に歯科医に聞いてきました。
リテーナーの装着は面倒
矯正器具の見た目がコンプレックスで、装置が外れたときは本当にうれしかったのを覚えています。
装置が外れたあとに、後戻り防止のためにリテーナーを使用しました。
初めは装着していたのですが、自分で取り外しが自由にできるため、だんだん付けない期間が増えてしまいました。
最初は食事の時以外は装着していましたが、外したときの爽快感を知ってしまうと、学校にも付けないでいくようになりました。
そんな生活が続き、半年後には就寝中だけ装着するようになっていました。
そして1年後にはほとんど付けなくなっていました。
気が付いたときにはリテーナーが上手くハマらなくなってしまっていました。
しかし、ある程度キレイになっていたので深刻に考えもせずにふつうに生活していました。
それから5年後、元には戻りませんでしたが、矯正直後のキレイな歯並びに比べ、前歯が全体的に出て来てしまいました。
しかし、日々の動きが非常に小さいため、年数がたたないと気付かないのです。
当時は若かったため、再びリテーナーを装着したり、矯正歯科に通ったりするのが嫌で、そこまで気にもしていませんでした。
今思えば、高いお金を払って矯正をしていたのに本当にもったいない事をしたと思います。
リテーナは一生付けないといけないのか
実際に私が装着していたのは半年間。
元には戻っていませんが、前歯は2~3ミリほど動いてしまいました。
現在はそれから更に5年ほどたちますが、動くことはありません。ズレた位置で、しっかり保定されているのでしょう。
実際に歯列矯正を専門でしている歯科医に話を聞くことが出来たのでリテーナーについて質問してみました。
保定期間にリテーナーを装着するというのは大前提です。
しかし、その期間をしっかり装着しても、それ以降で動くこともあるのです。
その人の口内の癖や、食事のとり方や噛み方で歯にかかる力が変わってきてしまい、少しずつズレてきてしまうことで歯は動いていきます。
そう考えると、キレイな状態をずっとキープしておきたいならリテーナーはずっと装着した方が良いのかもしれません。
歯は動くもの

歯列矯正でキレイにしたとしても、歯に虫歯が出来てしまい、食事をするのも痛いので右側の歯しか使わない。
そのような事があれば当然力のかかり方も変わってきます。
加齢により歯がどんどん失われていけば、その隙間を埋めるように歯は動いていきます。
歯は、力のかかり方によって日々動いていくものです。
歯科医師から言われた、保定期間をしっかり付けていても、歯は後戻りしてしまうかもしれません。
リテーナーはずっとつけていた方が、キレイな状態はキープできるかもしれません。
しかし、一生リテーナーを装着していくというのもしんどいし、毎日の器具の手入れも面倒です。
私は、保定期間をしっかり装着すれば、あとは壊れるまで装着したらいいのかなという考えになりました。
少しぐらいの後戻りはしょうがないのかなと思いました。
歯は動くものと考えれば、あまり気にならなくなるかもしれません。