マウスピース歯列矯正が人気
見えない、目立たない。
これらの理由で人気のマウスピース歯列矯正治療。
歯をキレイに矯正するには、目立つワイヤーや器具を付けるというイメージを、一新したのがマウスピース矯正治療なのです。
よく聞く、インザビラインやエシックスもマウスピースに含まれています。
今回は治療に使われるマウスピースの種類や、メリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
マウスピースとは何か
マウスピースとは、口の中に入れる器具全般の事を指します。
一番馴染みがあるのが、スポーツの時に歯を保護するために使用するものではないでしょうか。
これは、マウスガードと呼ばれ、格闘技やアメリカンフットボールの選手がよく装着しているのを見ます。
これらのマウスピースは分厚く作られていて、歯を保護するために装着されます。
歯医者で自分に合ったものを作ってもらう事もあれば、スポーツ用品店で既製品として売られていることもあります。
色もカラフルなため、ファッション感覚で装着することも出来ます。
この他にも、寝ている時に装着するマウスピースもあります。
目的は、イビキや歯ぎしりの予防のために装着します。
イビキも歯ぎしりも放っておくことで、身体に悪影響を及ぼします。
マウスピースを装着することで、歯ぎしりをするための歯を守り、イビキの原因となる口呼吸を防げるのです。
そして、歯の歯列矯正を目的として作られたマウスピースもあります。
最初にシリコンで歯型をとり、コンピューターにデータを入れることで、歯がキレイになるまでの流れを明確にします。
あとは流れに沿って、マウスピースで少しずつ歯列を正していくのです。
このように、マウスピースとは色んな目的のために使用されます。
今回はその中でも、歯列矯正によく使われるマウスピースの種類をご紹介したいと思います。
マウスピース矯正の種類
マウスピース歯列矯正に使われるものにもいくつか種類があります。
有名なインザビラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社の商品です。
種類によって、通院頻度や金額が大きく異なります。
・インビザライン
マウスピースで一番有名と言っても過言ではない歯列矯正です
多くの芸能人やモデルの方も愛用しています。
最初に歯型を取り、コンピューターに入れることで、治療のスタートからゴールまで明確にします。
そのため、どれくらいの治療期間がかかるかという事もすべて明確になります。
2週間に1度、新しいマウスピースに交換して、治療を進めていきます。
歯医者に行く頻度も少ないのが特徴です。
・エシックス
インザビラインに比べて、かなりリーズナブルなのがエシックスです。
インビザラインのようなコンピューターやデータを使用しないため金額を抑えることが出来ます。
毎回マウスピースの形を細工して変えていき、少しずつ歯列矯正を進めていきます。
部分的に歯を移動させるのは得意ですが、大がかりな矯正には適していません。
治療できるクリニックや歯医者が少ないのもデメリットです。
・アソアライナー
アソアライナーは美容大国の韓国が発明したシステムです。
1回のマウスピースにつき、最大0.5mmずつ移動させる事が出来ます。
ただ、毎回歯型をとって、マウスピースを作らなければいけないというデメリットもあります。
インビザラインと違って、最初に大きな金額がかかるわけではなく、毎回マウスピースを作る際に料金がかかります。
そのため、自分が辞めたい所で治療を完了することも出来て、費用を抑えることも出来ます。
歯を抜くなど、大がかりな治療には適していません。
大がかりな歯列矯正はインビザラインしかできませんが、少しだけ歯並びをよくしたいという方はアソアライナーでもいいでしょう。
どの方法も歯医者により診察は必須なので、一度カウンセリングで相談してみるのをお勧めします。
マウスピース歯列矯正のメリット
マウスピース歯列矯正のメリットは見えない、目立たないと先ほど言いましたが、それ以外にも本当にたくさんあります。
・装着していても、透明なため見えないし、目立たない。
・マウスピースが薄いので話しやすい。
・他の矯正具に比べて痛みが少ない。
・食べ物を美味しく感じることが出来る。
・取り外しが出来る。
・歯磨きをしやすく、衛生的。
・シリコン素材のため、壊れる心配がほとんどない。
マウスピースの薄さは種類によって異なりますが、0.25~1mmとかなり薄く作られています。
そのため、装着したときに違和感がないので目立ちません。
ワイヤーやブラケットなどの金属を使用しないため、口の中を傷つける心配もありません。
取り外しが可能なので、食事を気にせずとることが出来ます。
従来では制限されていた固い物や、ガムのような粘着質の物も気にせず食べることが出来ます。
歯磨きをする際にも、隅々まで磨くこと出来るので口の中を衛生的に保つことが出来ます。
一日の装着時間は20時間以上と決められていますが、それを守れば外す事も出来ます。
マウスピース歯列矯正のデメリット
マウスピース治療のデメリットは、大きな歯列矯正を出来ないという点です。
出っ歯や、受け口や八重歯の改善にはあまりお勧めできません。
極端に歯並びが悪い方や、歯を抜くという方にもお勧めできません。
歯列矯正を希望する方で、実質マウスピースだけでキレイな状態に出来るのは約3人に1人とも言われています。
あまりにも歯並びが悪い場合は、ブラケットを使った矯正と併用することもあります。
そして、当然ながら装着を怠ってはいけません。
マウスピースは取り外しが出来る分、自分で装着時間を決めることが出来ます。
当然、付けない時間が多くなってしまっては思うように歯は動いてくれません。
高い料金を払い治療を始めたとしても、途中で合わなくなってしまえば意味がありません。
ネットで購入できるマウスピース
軽度な歯列ケアをした方には、ネットで購入できる安価なマウスピースもおすすめです。
軽度な出っ歯や、歯並びであれば多少改善されることもあります。
ただ、安価なぶん規格が決まっている物も多く、人によって痛みを生じることもあります。
少しでも違和感があれば使用するのを控えてください。
インビザラインなどの歯列矯正を考えている方であれば、まず安価なマウスピースを使ってみるのもいいかもしれません。
マウスピースでの歯列矯正が、自分に合っているかどうかという判断基準にもなります。
見えなくて、目立たないマウスピース治療で、素敵な歯を手に入れてください。