インビザラインの痛み
歯列矯正を始めるにあたって「痛み」はあるのかという事が気になる人は多いのではないでしょうか。
せっかく高いお金を払って始めても、痛すぎて続けられるだろうかと不安になる気持ちは分かります。
矯正治療は歯が移動するので、痛みは必ずあります。
ただ、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のインビザラインの方が、痛みは少ないです。
インビザラインはワイヤー矯正と比べて、歯全体を包み込んで移動させていきます。
そのため、1つの歯にかかる圧力が少ないため、ワイヤー矯正より痛みを感じにくくなっています。
とは言っても、歯が動く時には必ず炎症を起こしてしまいます。
また、最近では痛みを軽減するための装置もあります。
それを使用することで治療を短縮でき、痛みを減らすことが出来るのです。
インビザラインを使用するにあたってどのような痛みがあるかお伝えしたいと思います。
歯がなぜ痛むのか
歯列矯正をする上で、歯の痛みは避けては通れません。
その中でも、感じやすいのが「歯が動く痛み」です。
矯正具で歯が全体的に締め付けられて、ジンジンした鈍痛に襲われます。
平均6．4時間ほどで痛みを感じだし、ピークは35．7時間後で、そのあと少しずつ痛みは引いていくようです。
1週間もすればほとんど気にならなくなるでしょう。
マウスピース矯正のインビザラインは、ワイヤー矯正よりは痛みは少ないとされています。
しかし、歯が動くとき、歯根で細胞が骨を溶かす、再生するという事を繰り返しています。
そのため、炎症が起きてしまい痛く感じてしまうのです。
インビザラインの痛みの種類
マウスピース矯正をしていると、痛みを感じる時があります。
ワイヤー矯正のように、器具による痛みというものはほとんどありませんが、痛みを感じるタイミングをご紹介します。
・新しいアライナーに変えたとき
アライナーを交換すれば、より締め付けられます。歯に圧力がかかり、交換した直後から2～3日は痛みが続きます。
・食事をとるとき
歯が動いている最中に、ものを噛むと痛みが生じます。アライナーを交換した直後は痛みを感じやすいので、食事の前に痛み止めを飲む人もいます。
・アライナーを外すとき
交換したての時は、外すのも一苦労です。手間取ってしまうので痛みを感じやすくなってしまいます。
・マウスピースでの口内トラブル
ワイヤー矯正と比べて起こりにくいですが、舌や歯茎がマウスピースと接触することによって痛みを感じます。
・顎間ゴムの装着時
インビザラインで歯の移動をスムーズにするために、輪ゴムのようなゴムを付ける時があります。引っ張る力がより強くなるため痛みが出やすくなります。
インビザラインは、アライナーを交換した直後が痛みを感じやすくなっています。
時間が経てば、食事をしても、取り外すときもそこまで痛みを感じることはありません。
インビザラインの痛みを弱くする方法
インビザラインの痛みを軽減する方法はいくつかあります。
自分ですぐに出来る処置としては痛み止めを服用するという事です。
市販の痛み止めでも構いませんので、飲むだけでかなり変わります。
この他にも、オルソパレスといった装置を使うことで痛みが軽減されると言われています。
この装置は、加速矯正装置とも呼ばれており、矯正にかかる治療の時間を短縮してくれるものです。
オルソパレスから出る特殊な光が、骨や軟組織の再形成を促すのです。
細胞が活性化し、修復力も上がるため、痛みを和らげる効果もあります。
実際に、外科治療でもこのような治療は、骨折などの早期回復などに取り入れられています。
特にインビザラインとの相性がよく、2週間で交換のアライナーがわずか1週間で交換できるようになります。
歯は毎日動いている
インビザラインの痛みは2～3日ほどで引くことがほとんどで、長くても1週間ほどです。
それ以上痛みが続くようであれば、合っていない可能性があるので歯科医に相談した方が良いかもしれません。
また、長期的に外しているとマウスピースが合わなくなってしまうため、痛みが生じます。
最低でも1日20時間以上の着用を意識して、怠らないようにしましょう。
インビザラインは毎日少しずつ、確実に歯が移動しています。
歯根の周辺組織が壊されて再生されているので、マウスピースを装着しなくても動きやすい状況になっているのです。
そのため、1日でも装着を怠ると、歯が後戻りしてしまい、理想の治療計画とズレてしまうのです。
ある程度動いたから、矯正具を付けなくても良いとは決して思わないでください。
きちんと継続して使用することで、インビザライン特有の締め付けられる痛みにも慣れてきます。
歯が動いている事にも実感できるようになれば、痛みの我慢より、動く喜びの方が高くなっていきます。
是非インビザラインでキレイな歯並びを手に入れてください。
