マウスピース矯正

マウスピースの洗浄方法

歯列矯正、歯ぎしり、顎関節症の予防などで使われているマウスピース。
毎日しっかり洗浄をしていますでしょうか?
時間がないからという理由で、洗浄をしていないという人は要注意です。
マウスピースをしっかり洗浄しないと、口臭や虫歯、歯周病の原因となってしまう事もあります。

マウスピースは毎日洗浄する

マウスピースを寝る前に装着する方が多いと思いますが、口に入れることで、歯垢、ステイン、雑菌が付着してしまい、一晩で汚れてしまいます。

人は寝ているとき、唾液の分泌量が減ってしまい、口の中が乾燥してしまいます。
水分補給をすることもないので、起きたときには口の中が乾燥してしまい、悪臭の原因となる雑菌が繁殖しているのです。
特に鼻ではなく、口で呼吸している人は、より乾燥しやすいので注意が必要です。
朝起きたとき口臭がきつくなるのは、口の中の乾燥が原因なのです。

当然、口の中が雑菌だらけなら、装着しているマウスピースにも雑菌がついています。
洗浄せずに放置すればするほど菌が繁殖してしまいます。
忙しくて、洗浄する時間がないかもしれませんが、マウスピースは口の中に入れるものです。
衛生管理をしっかりして、毎日洗浄してあげましょう。

歯ブラシで洗浄してはいけない

マウスピースは毎日洗浄した方が良いですが、歯ブラシでの洗浄はおすすめできません。
マウスピースは柔らかく変形しやすい素材で出来ている事が多いため、ブラッシングしてしまうと、本体に傷がついてしまう恐れがあります。

目視では分かりにくいですが、細かな傷や隙間に汚れがたまるとそこから雑菌が繁殖してしまい、キレイな状態を保ちにくくなってしまいます。
匂いや汚れを取ろうとして、歯磨き粉を使うのもやめてください。
歯磨き粉には、歯をキレイにするための研磨剤が入っています。
そのため、マウスピースのような柔らかい素材を磨いてしまうと、より傷がつきやすくなってしまいます。
汚れや匂いが気になる場合は、マウスピースや入れ歯用の洗浄液があるので、そちらを使用した方が良いでしょう。

熱いお湯で洗浄してはいけない

高温のお湯を使用する事で雑菌は出来ますが、マウスピースを洗浄するときに、熱いお湯を使ってはいけません。
温度が高いお湯で洗浄してしまうと、マウスピースの形が変わってしまう恐れがあります。
せっかく自分に合う形を作っても、形が変わってしまうと意味がありません。

お湯でマウスピースを温めて、自分で形状を変化させて使うものをネットでよく見かけます。
これらのマウスピースは、矯正歯科で作ってもらうものに比べ、熱に弱く、すぐに形状が崩れやすいです。
そのため、高くても40度くらいのぬるま湯で洗浄してあげてください。
もし熱湯で形が崩れたとしても、再形成できる物もありますが、何回も繰り返して使用していると脆くなるので注意が必要です。

マウスピースの洗浄方法

マウスピースの洗浄方法は基本的に2つです。

まずは、手で水洗いしてあげるということ。
一番シンプルですが、傷がつきにくいのでおすすめです。
朝起きて、時間がないときでも軽く水で流しましょう。
マウスピースを取って放置しておくのと、軽く水洗いするだけでは汚れや匂いが全く違います。

もう1つはマウスピース洗浄剤を使うということ。
本来は、毎日洗浄してあげるのが理想ですが、時間がない場合は2日に1回でもいいでしょう。
汚れ具合や使用頻度で変えてください。
まず、マウスピースが入るくらいの大きさの容器に、40度くらいのお湯を入れます。
その中に錠剤を溶かしてあげてください。
この時に、冷たい水を使用してしまうと、錠剤がうまく解けずに洗浄することが出来ません。
目安として5分以上は必ずつけてあげて下さい。
汚れがひどい場合は一晩浸しておくと、より効果的です。
それでも汚れが取れにくいと感じた時は、手の指に洗浄液を付け、軽くこすってください。
一度使った洗浄液は再利用せず、すぐに捨てること。
洗浄後は、無理にタオルでふき取らずに、自然乾燥してください。
ドライヤーなどを使うと変形の恐れがあるので使用しない方がいいでしょう。タオルなども雑菌がついてしまう事もあるので自然乾燥が一番です。

衛生管理をしっかり行う

マウスピースは物理的に歯を守るという点では優れていますが、ケアを怠ると害になってしまう事もあります。
マウスピースは口に装着すると、歯垢、ステイン、殺菌などが蓄積してしまいます。
寝る前に歯を磨きキレイな状態にしても、マウスピースが汚れていれば歯を磨いた意味がありません。
マウスピースは、口の中に入れるものです。
毎日の洗浄を怠らず、キレイな状態を保ち、しっかり衛生管理をしてあげて下さい。

歯列矯正のため、毎日20時間以上も装着している人。
歯ぎしりや顎関節症の予防のために、寝るときだけ装着している人。
マウスピースを装着している人は様々で、誰もが口内環境を整えたいと思っているはずです。
マウスピースは自分の体の一部だと思って、大切に扱ってあげてください。