歯並びが悪い症状
出っ歯、すきっ歯、八重歯など、色んな歯の症状で悩んでいる人達がいます。
どれも見た目はあまり良い物でなく、歯列矯正で歯をキレイにしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
気にならないのであれば、放置していても問題ありませんが、歯列矯正で整えることで得られるメリットは非常に大きいです。
特に、この3つの歯並びは大変目立つため、見た目で大きなハンデがあります。
改善することで、フェイスラインが変わったり、人に与える印象も大きく変わってくるのです。
近年では様々な矯正方法が増えて、症状に合った治療法も確立しつつあります。
今回はそれぞれの歯並びになってしまう原因と、おすすめする歯列矯正をご紹介したいと思います。
出っ歯のデメリットと矯正方法
悪い歯並びの代表とされているのが出っ歯です。
別名で反っ歯(そっぱ)とも呼ばれており、前歯の先端部が突出していることを言います。
前歯が出ているため、口が閉まり辛く、ひどい場合は常に半開きになっているケースもあります。
口元も出てきてしまうので、フェイスラインが大きく崩れてしまうこともあります。
歯の主張も強く、見た目でコンプレックスに感じている人は多くいます。
前歯の突出は遺伝的な部分が強く、顎が小さい方によく起こります。
過度な出っ歯の場合はマウスピース矯正では対応できないこともあり、治療の幅が広いワイヤー矯正での治療を進められることが多いです。
歯のスペースを確保するために、第一小臼歯を抜歯してスペースを作り、前歯を収めるように移動させていきます。
前歯の改善は、審美歯科で行うセラミック矯正でも行っています。
短い時間でキレイな前歯が手に入るというメリットがありますが、前歯が大きい場合、削る割合もかなり増えるのであまりお勧めしません。
時間をかけてもワイヤー矯正で少しずつ整えることをお勧めします。
すきっ歯のデメリットと矯正方法
すきっ歯とは、歯と歯の間が空いてしまっている歯並びの事をいいます。
前歯がほんの数ミリあいている方もいれば、それぞれの歯の隙間が大きくあいてしまっている方もいます。
歯に隙間があるため、食べかすが詰まりやすかったり、空気が抜けてしまって発音がしにくかったりします。
すきっ歯の原因は顎の大きさと、歯の大きさがアンバランスになっているため起こってしまいます。
遺伝的な要素が3割で、残りの7割は生活習慣とも言われています。
前歯だけの治療であれば、ラミネートべニアで補綴する方法がおすすめです。
短時間でキレイな歯並びを手に入れることが出来ます。
そのほか、軽度なすきっ歯であれば部分矯正で整えることも出来ます。
全体的に歯が開いている場合であれば、インビザラインなどを使用したマウスピース矯正もおすすめです。
ただ、歯列矯正しても後戻りしやすいという特徴もあるので、歯を動かした後はしっかり保定しましょう。
八重歯のデメリットと矯正方法
日本ではあまり悪いイメージを持たれていませんが、海外では良く思われていないのが八重歯です。
悪魔やドラキュラを想定しやすく、宗教的な理由から忌み嫌われているのです。
日本でも、八重歯はこどもっぽいというイメージがついてしまっているため、ビジネスなどで信頼を得たい人は矯正でキレイにしています。
八重歯は別名糸切り歯とも呼ばれており、噛み合わせの部分でも非常に大事な歯です。
この歯が外に突出してしまっていることで、本来のパワーが発揮されず、他の健康な歯にも影響を与えてしまいます。
八重歯も、出っ歯と同様に生えるスペースがないこと発生してしまい、隣の歯に重なって出てきたり、飛び出してきたりしてしまうのです。
本来生えるべき場所から生えていないので、矯正で正しい位置に戻してあげることが望ましいのです。
治療に関しては、小臼歯などを抜いてワイヤー矯正を行うことが多いです。
悪い歯並びは改善した方が良い
今回ご紹介した歯並びは、どれも見た目的にあまり良い物ではありません。
歯並びが悪く、噛み合わせが悪ければ、歯垢などが溜まりやすく虫歯や歯周病の原因となることも多いのです。
一度虫歯になってしまうと、治療する方法は削るしかありません。
削ってしまった段階から、歯の寿命はどんどん減っていってしまうのです。
そして虫歯や歯周病は口内だけでなく、全身に悪影響を与えてしまいます。
特に歯周病は糖尿病とも密接な関係にあり、命に係わる病気の引き金になることもあるのです。
歯がなくなってしまえば、治療方法はインプラントか入れ歯という人工物を口の中に入れる方法しか残されていません。
日本では、8020運動という「80歳まで健康な歯を20本は残す」という運動があります。
おじいちゃんやおばあちゃんになっても、入れ歯に頼るのではなく、自分の歯で食事をしたくありませんか?