口内トラブル

簡単!睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック

睡眠時無呼吸のセルフチェック

歯っちゃん
歯っちゃん
あなた、昨日寝てるときイビキすごくうるさかったわよ。心配で何度か起こしたけど覚えてないでしょう。

歯っくん
歯っくん
えっ、そうなの?そんなにうるさかった?昨日はふつうに眠っていたから全然覚えてないなぁ。

歯っちゃん
歯っちゃん
イビキがうるさいのはいつもだけど、途中に何度か呼吸もしてなかったから心配だわ。睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思ったから、簡単なセリフチェックシートを先生に頼んでもらってきたわ。

歯っくん
歯っくん
そんなに苦しそうだったの?心配させたくないから、セルフチェックやってみるよ。

自分が寝ている時に、イビキをかいたり、無呼吸になっているかという事は分かりにくいものです。
たまに自分のイビキで起きる人もいますが、夢の中にいる人がほとんどではないでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群は病院で検査することで明確に分かります。
今回は睡眠時無呼吸症候群の恐れがあるか、簡易的な質問を6つしたいと思います。
YESかNOでお答えください。

簡易チェック

質問1:毎日、睡眠中に大きなイビキをかきますか?
質問2:隣で寝ている人に、寝ている間に呼吸が止まっていたと言われたことはありますか?
質問3:朝起きた時、疲れたが残っているような感覚の時が多く、頭痛がする。
質問4:昼間すごく眠たくなることがよくある。
質問5:昔に比べてかなり太ってしまった。
質問6:メタボリックシンドロームの傾向はあるか。

上記の質問の中でYESが2つ以上あった場合、睡眠時無呼吸症候群の恐れがあります。

あくまでも簡易的なものなので、気になる方は正確な検査をするために病院に行くことをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群とは

歯っくん
歯っくん
うわぁ。YESが4つもあったんだけど、確実にヤバイよね。睡眠時無呼吸症候群というのを聞いたことがあるけど、どんな病気なのかよく知らないんだ。

睡眠時無呼吸症候群とは、名前のとおり、睡眠中に呼吸が出来ていない状態の事をいいます。
医学的には、睡眠中に10秒以上呼吸をしていない状態を無呼吸としています。
無呼吸状態が、7時間の睡眠で30回以上ある、もしくは1時間あたりに5回以上あることが睡眠時無呼吸症候群の定義となっています。
いざ、起きている時に自分で呼吸を10秒間止めてみると意外と長いものです。
それが睡眠中に30回以上起こっているのです。そう考えると怖いと思いませんか。
自分では気づきにくい病気なので、潜在患者が多くいるとも言われています。
呼吸が止まったまま、夢の世界から帰って来れない方もいます。
そのため睡眠時無呼吸症候群は恐ろしい病気なのです。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中だけでなく、日常生活にも大きな影響を与えます。
本来であれば、睡眠は脳や身体を休めるためのものです。
しかし、睡眠時無呼吸症候群になってしまっている方は、睡眠中に呼吸がうまくできていないため、脳や身体に負担をかけてしまっているのです。
呼吸がうまくできないことにより、脳や身体が酸素不足になってしまいます。その酸素を補うために、身体が心拍数をあげているのです。
自分が気づいていない所で、脳や身体が必死で働いてくれているのです。
そのため朝起きた時も、疲れが取れたという実感がなく、昼間も眠たくなってしまうのです。
頭は働かないし、集中力の低下など、日常生活にも支障を引き起こしてしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の約9割は、気道に空気が通るスペースがないことで呼吸が止まってしまっています。
喉の奥には気道と呼ばれるものがあります。
眠るために横になると、舌根や、口蓋垂(のどちんこ)、首の筋肉が下がってしまい、気道を塞いでしまうのです。
鏡で自分の喉を確認してみてください。
下を出しての口蓋垂を見たとき、気道はどれくらい開いているでしょうか。
見えない、見えにくい場合は、眠っている間に気道が確保されていない可能性が高いです。

睡眠時無呼吸症候群になりやすい人には、共通した見た目の特徴があります。
首が短い、首が太くて周りに脂肪が多い、あごが小さく小顔、歯並びが悪い、舌が長い。
肥満傾向にある方は、首まわりの脂肪も多いため、気道の確保が難しい場合があります。

症状によって治療法が異なる

睡眠時無呼吸症候群になった場合、症状の重さによって治療法が異なります。
症状が比較的軽い場合は、スリープスプリントというマウスピースを着用します。
下あごを上あごよりも前方に出るように固定することによって気道を確保することで、いびきや無呼吸の発生を防ぎます。
症状が重い場合は、CPAP(シーパップ)治療を行います。
この治療法は、睡眠時にマスクを装着して空気を送り込む方法です。
一定の圧力を気道にかけることで、イビキや無呼吸の発生を防ぎます。睡眠時無呼吸症候群の中でもっとも効果的な治療法と言われています。
ただ、マウスピース治療法も、CPAP治療法も、睡眠時無呼吸症候群の根本的な治療ではありません。
睡眠器具がなければ改善出来ないため、器具に頼ってしまう生活になってしまいます。

生活習慣を改善して、睡眠時無呼吸が起きにくい身体を作っていくという事が理想の治療方法なのです。
快適な睡眠をとれるようになると、朝起きた時の疲れが全く違います。
それだけで一日一日が有意義になってくるはずです。