歯列矯正中の食事は痛い
歯列矯正の痛みは独特で、経験がある人しかあの痛みは理解できません。
特に、ワイヤーを調整した日は歯が締め付けられているので、何もしなくても痛いです。
私も痛くて、夜もなかなか寝付けませんでした。
しかし、それ以上に苦労したのが食事です。
全ての歯が締め付けられて痛いので、物をまともに噛むことも出来ませんでした。
その時は、母が噛まなくても食べる事が出来る、柔らかいごはんを作ってくれたのを覚えています。
矯正具を付けていると、固い物や粘着性がある食事に少し制限が出てきます。
私は、キャラメルを食べてしまい、矯正具が壊れてしまったこともあります。
ワイヤーブラケット矯正は食事の際も装着したままなので、食べるものには注意しなくてはいけません。
最近では、新しい矯正方法としてマウスピース矯正という方法も人気になってきました。
今回は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の食事のとり方や、食べてはいけない食材をご紹介したいと思います。
ワイヤーブラケット矯正中の食事
ワイヤーブラケット矯正とは、歯の表面にブラケットを装着して、ワイヤーで引っ張る矯正方法です。
1か月に1回矯正歯科に通い、ワイヤーを調整していきます。
そのため、調整した日から1週間くらいは歯が引っ張られるため、痛みを感じやすいのが特徴です。
矯正具を取り外すことが出来ないため、食事の際に食べ物や食べかすが引っ掛かりやすくなってしまいます。
特に注意しなくていけない食べ物は、固い物と粘着性がある物です。
ワイヤーやブラケットに固い物が当たると、ずれたり破損してしまう恐れがあります。
抜歯をしている場合は、空洞にワイヤーだけが通っていることもあります。
このワイヤーは歯に支えられていないので、非常に折れやすいので気を付けてください。
また、粘着性のある食べ物は装置に引っ付いてしまい、一緒にとれてしまうということもあるのでご注意ください。
マウスピース矯正中の食事
マウスピースの矯正は、取り外しが出来ますが、飲み物に注意しなくてはいけません。
透明なマウスピースは、色が濃い食事や飲み物で変色してしまうことがあります。
自分に合ったマウスピースなのでピッタリ装着出来ますが、飲み物は歯とマウスピースの隙間に入ってしまいます。
水であれば問題ありませんが、糖分が多く含まれているジュースが隙間に入ってしまうと、歯に糖分がずっと密着したままになってしまいます。
虫歯になるリスクが増えてしまう可能性があるので、マウスピース装着時は甘い飲み物は控えた方がいいかもしれません。
食事に関しても、たまに取り外すのが面倒で横着してマウスピースを付けたまま食事をとる人がいるようです。
透明なマウスピースはすぐに色が着色してしまうので、汚くなったマウスピースを2週間使うのは見た目的にも良くはありません。
マウスピース矯正は、歯とマウスピースが常に密着しているので、食事をとった後は必ず歯磨きをしてあげて下さい。
歯磨きが出来ない場合は基本的に間食も控えた方がいいでしょう。
歯が痛い時におすすめの食事
矯正は歯を根っこ事動かしているので痛いには当たり前です。
矯正具を締め付けてから3日くらいは痛くて、まともに食事をとることができません。
そんな時に食べられるものをいくつかご紹介したいと思います。
・おかゆ
歯を使わずに、食べきれるのでお勧めです。かなり柔らかい食べ物のため胃腸に負担がかかりません。
・うどん
コシが強いうどんもありますが、出来れば柔らかく煮たうどんをお勧めします。最近では外食でもうどん屋さんが増えたので助かります。
・豆腐料理
豆腐も柔らかく、栄養豊富のためおすすめです。マーボー豆腐などは着色してしまうので注意が必要です。
・卵料理
栄養が豊富なのでおすすめです。ゆでたまごではなく、スクランブルエッグやオムレツにすると食べやすくなります。
この他にも、バナナなどのフルーツや、ゼリーなやヨーグルトなどもおすすめです。
固いものでも調理の仕方によっては食べやすくする事が可能なので、是非食事を楽しんでみましょう。
矯正中は控えた方が良い物
矯正中に控えた方が良い物をまとめてみました。
・粘着性がある食べ物
ガム、キャラメル、お餅、飴
矯正器具にくっ付いてしまい、一緒にとれてしまう可能性が高いです。
・固い食べ物
煎餅、するめ、チョコレート、フランスパン、肉
固い物を食べると、矯正具が折れたり、破損してしまう可能性があります。
・甘い食べ物
チョコレート、ケーキ、綿あめ
食べてはいけないというワケではありませんが、矯正具につまってしまうと虫歯を加速させてしまう原因になってしまいます。
・着色しやすい食べ物
カレー、キムチ
白い矯正具を使っている方や、マウスピース矯正を行っている方は注意してください。
全て食べてはいけないのではなく、控えた方が良い物です。
食後のメンテナンスをしっかり出来るのであれば問題ありません。
痛みは動いている証拠
食事を制限されるという事は大きなストレスにつながります。
それも、ただ制限されるのではなく痛みも伴っているので本当につらいものです。
ただ、歯が痛いという事はしっかり移動している最中と思ってください。
歯の痛みも常にあるわけではありません。
ブラケットワイヤー矯正だと、調整してから1週間以内には痛みが治まることが多いです。
マウスピース矯正も、アライナーを交換してから数日痛みを感じるだけです。
長い目でみたとき、歯がキレイなるのであれば我慢できる日数だと思います。
それに今回紹介した食事は、柔らかいものが多く、体の消化にも優しいものです。
歯に負担をかけないだけでなく、胃腸にも負担をかけないので、しっかり栄養素をとっていれば体の調子も良くなるかもしれません。
マイナスに捉えるのではなく、歯がキレイになっているとプラスに捉えて食事を楽しんでください。