口内トラブル

ワイヤー矯正で口内トラブルを防ぐ方法

矯正は口内トラブルが起こる

ワイヤー矯正に口内トラブルはつきものです。
ブラケットやワイヤーで擦れてしまい口内が炎症を起こしてしまう。
口内炎が出来て話すのも痛い。
ワイヤーが外れてしまって口内に刺さってしまって出血した。
これらのトラブルは本当によく起こります。
ワイヤー矯正をしていて口内トラブルが起こらないという事はまずありません。
歯が移動する痛みは、歯科医で調整した後1週間も我慢すれば痛みはなくなりますが、器具によるトラブルは慣れるまでは頻繁に起こります。
しかし、器具によるトラブルはワックスや、リップガードを使って防ぐことも出来るのです。
今回は口内トラブルを防ぐ方法、痛みを和らげる方法を3つほどご紹介したいと思います。

対処法1「矯正用ワックス」

一番手軽に教矯正具から口内を守ることが出来るのが「矯正用ワックス」です。
矯正具でよく口内に当たってしまう部分に頻繁に使用します。
ワイヤーが折れた時や外れたときなど緊急時にも使用できるので、常に携帯しておいた方が良いでしょう。
私用する際は、口内をキレイにしておき、食べかすや歯垢は出来る限り取っておきましょう。
使い方は簡単で、まず必要な分だけワックスをちぎります。
あまりに少ない量だと厚みが確保できないため、当たっている部分をうまく保護できないため気持ち多めでも良いかもしれません。
ワックスは常温で柔らかくなるので、手でもみほぐしていきます。
そして装置の上にワックスを押し付けていきます。しばらく放置するとワックスが固まってきますので、上手くカバー出来れば完成です。
ワックスは誤って飲み込んでも、身体には無毒です。
誤って飲み込んでしまっても問題ないですが、まったく美味しくありません。
ワックスの種類はロウとシリコンの2種類あります。
ロウは熱に弱いため、熱い物を食べるとすぐに溶けてしまいます。
その場合はシリコンのワックスを使用するといいでしょう。
舌側矯正などの場合は、外れにくく熱にも強いシリコン製のワックスの方が良いかもしれません。

対処法2「リップガード」

矯正用ワックスはピンポイントで使用する事が多く、幅広く口内を保護したい場合は「リップガード」がおすすめです。
矯正装置の上に装着するもので、着脱式になっています。
矯正のワイヤーに挟みこめるようになっており、全体を保護することが出来ます。
自分でハサミなどを使って大きさを調整することが可能なので、部分的に使用することも出来ます。
接触が多いスポーツなどをしている場合、顔に衝撃を受けたとき、矯正具が口内に接触してしまいケガをすることがよくあります。
そのようなときに口内を保護してくれる役割を持っています。
また、吹奏楽部で演奏する際に、ブラケットが当たってしまうという事もカバーすることが出来ます。
リップガードは口内トラブルを防ぐと同時に、矯正器具を保護してくれる役割もあるのです。
大体1本3か月ほど使用できるので常に持ち運びしておくといいでしょう。

対処法3「ソフトプレート」

矯正中のお守りとして愛されているのが「ソフトプレート」です。
柔らかい素材で出来たプレートで、ソフトウエハースとも呼ばれています。
痛みが強い場合、このプレートを数回噛むことで痛みが軽減されます。
プレートがあることで隙間なくしっかり噛みしめることが出来るのです。
ただ、全ての人に効果があるわけではなく、約8割の人に効果があると言われています。
また一時的な痛みの緩和なので時間が経てば、痛みが戻ってきてしまいます。
ソフトプレート自体は薄いので持ち運びはしやすいで、鞄に1つ入れておいても良いのではないでしょうか。

持っているだけで安心

今回ご紹介させて頂いたものは、歯科医に相談すれば出してくれます。
特に矯正具に慣れていない頃は、慣れるまで使用してみてもいいかもしれません。
どれも持ち運びがしやすい物なので、鞄にまとめて入れておくと非常時に助かります。
私もワイヤー矯正をしていたのですが、少しの衝撃でもワイヤーが外れてしまい、口内が傷ついてしまうことがあります。
トラブルが起こった際は、なるべく早急に矯正歯科に行くことをお勧めしますが、自分でも対処できるようになっておきましょう。
放っておくとひどくなってしまう可能性もあるので、歯医者さんに行くまでの間が大事になってくるのです。
口内炎が出来てしまった場合は、炎症をおさえるための薬を塗るなどして悪化しないようにしてください。

矯正治療は2年、3年と長い期間かかります。
その間は矯正具はずっと装着したままです。
口内トラブルも大変で、大きなストレスを感じることも多いでしょう。
しかし、それを乗り越えれば素敵な歯並びが手に入ります。
矯正具が外れたときには、あの独特の痛みもいい思い出になるかもしれません。
是非、痛みを和らげる工夫をして、矯正ライフを過ごしてください。